週刊ビットコインVOL.1(2025/4/21〜4/27)

今週のビットコインの価格変動/値動き

今週のビットコインは、週の前半は1200万円台前半で落ち着いて動いていましたが、週の後半にかけて徐々に上昇し、金曜日には一時1370万円まで値上がりしました。その後は少し下がったものの、大きく崩れることはなく、1350万円前後で安定した動きが続いています。

価格が上がった背景には、アメリカの経済状況が改善していることや、ビットコインETFを通じた買いが続いていること、さらに半減期を終えたことで供給が減るという期待があると考えられます。買いが集まったことで、相場はしっかりとした動きになっています。

ただし、短期間で大きく上がったため、一度利益を確定しようとする動きも出ており、今後しばらくは1350万円付近を中心に、様子を見ながらの展開が続くとの見方もあります。

今週のビットコインの主な国内ニュース

ソフトバンク、再びビットコイン市場に参入

ビットコイン投資会社を支援
日本の投資大手ソフトバンクグループが、暗号資産市場への再参入を果たしました。​テザー(Tether)やビットフィネックス(Bitfinex)、キャンター・フィッツジェラルド(Cantor Fitzgerald)と共に、新たなビットコイン投資会社「トゥエンティ・ワン・キャピタル(Twenty One Capital)」を支援しています。

ソフトバンクの暗号資産市場への再参入は、2018年に創業者の孫正義氏はビットコイン投資で約182億円の損失を出して以来です。

現在のビットコイン価格は当時より大きく上昇しており、ソフトバンクがビットコインを新たな成長分野ととらえ、再び関心を強めていることが分かります。

また、24億ドルの四半期損失や、米国での大型AIプロジェクトへの参加を背景に、今後の投資先としてビットコインを積極的に検討していることも明らかです。

今回の動きは、日本企業からの機関投資家による暗号資産市場への本格的な参入が進んでいることも示しており、ビットコインにとっても明るい材料と考えられています。

今週のビットコインの主な海外ニュース

ビットコインの価格予想、2030年に強気相場で3億6000万円

https://www.ark-invest.com/articles/valuation-models/arks-bitcoin-price-target-2030

ARK Invest、ビットコイン価格を2030年に最大240万ドルと予測
著名投資家キャシー・ウッド氏率いる資産運用会社ARK Investは、最新のレポートでビットコイン(BTC)の2030年の価格予測を発表しました。​最も強気な「ブルケース」では、1BTCあたり240万ドル(約3億6,000万円)に達する可能性があるとしています。

2030年のビットコイン価格予想の詳細
ベアケース:​50万ドル(約7,500万円)
ブルケース:​240万ドル(約3億6,000万円)
ベースケース:​120万ドル(約1億8,000万円)

今回の価格予想は長期間移動していないビットコインを除外し、実際に市場で取引される可能性のある供給量を分析を基にしたビットコインの「アクティブ供給量」モデルでの価格予想です。

将来的な価格上昇の要因としてビットコイン現物ETFの普及などによる機関投資家の参入、価値保存手段やインフレヘッジとしてのデジタルゴールドとして認知、通貨の価値下落から資産を守る手段として新興国での採用、国家や企業の準備資産化や今後更なるオンチェーン金融サービスの拡大が考えられるとしています。

スイスでBTC準備資産にする運動が開催

https://www.initiativeBTC.ch

スイス国立銀行(SNB)のマルティン・シュレーゲル総裁は、ビットコイン(BTC)を準備資産に加える提案を改めて否定しました。​スイス国内の仮想通貨支持者が進める憲法改正キャンペーンに対する回答です。

SNB、ビットコイン準備資産化を否定
シュレーゲル総裁は、仮想通貨は現在、SNBの通貨準備の要件を満たしていないと述べ、ビットコインの価格変動の大きさや市場流動性の不足、安全性への懸念を理由に挙げました。

スイス国内では憲法改正運動が進行
スイスでは、ビットコインを準備資産に加えることを憲法で義務付ける運動が進行中です。​この運動は、憲法第99条第3項を「金およびビットコインで」と変更することを目指しており、10万筆の署名を集めることで国民投票にかけることができます。